女性が知らない男の怠惰。

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大谷翔平・水原一平さんの事件に感じたこと。

野球ファンでない自分でも、このニュースには興味をひかれた。

 

もはや、時代のアイコンになってしまった感あるスター、大谷翔平の身近で起きたスキャンダル。

 

連日騒がれる中で、感じていたことを。

 

 

人の人生は混ざり合った絵の具でできた一つの色のよう。

 

その色は、その人しか持ち得ない色で、何か一つの要素が欠けてもその人の色にはならない。

水原さんの人生の文脈で言うと、その性格の水原さんだから通訳として大きな成功を治めた。けれど持っていた色の一つが失敗も呼んだ。

 

表裏一体、ワンセット…どんな表現が適切か。

 

ギャンブル依存症という病気を持つ、危うい才能の持ち主だったからこそ、大谷選手との出会いという大運を引き寄せたという別角度からの見方もある。

 

性格を割合で表した円グラフにしたらわかりやすいかもしれない。その人全体をその円が表す。一つの要素でも欠けたらきれいな円にならないのだ。

 

このことは、どんなこと・人にも当てはまる。

素晴らしい才能を持つアーティストが麻薬に手を染めてしまうように。

 

その人が全て持っているもので人生を歩むのだ。

成功も挫折も起こるべくして起こる。

挫折の色も入ってこそ、一平さんの色たりえている。

 

この件だけで、水谷さんの全ての人格を否定するようなことは、あってはならない。

 

4月13日追記

 

捜査の結果として、水谷さんの手口詳細が明らかになってきた。24億円…

欲望をコントロールするのは難しい。

自分が我慢できない欲望と、種類は違えど、コントロールが効かなくなるのはわかる。

水谷さんは、人を大きく欺いてしまったわけだけど、人をどうしようもなく深く深く立ち直ることも困難なほどの心の傷を負わせた人物、とは言い切れないものがある。

世界はスキャンダルを楽しんだわけだし。

 

強烈なスターの放つ光は、同じくらい強い影を作ってしまうもの。

私の観念的に出来事を見てしまう癖が出た。

 

それにしても、水原さんを知るわけでもないのに、世の中は持ち上げてきて、悪事がわかれば突き落とし、挙げ句、大谷選手までに疑惑を向け、それも違ったとわかれば、やっぱり水原が相当な悪だったと手の平を返し…

 

どうしようもない世間というものをあらためて見せつけられた感じだ。

 

自分が見た現象、現実、事実でないのに、ペン一つでこれだけ踊らされることができるのだから。

 

どんなニュースにも言えること。

どんな噂話にも言えること。

 

真実は当事者にしかわからない。

私たちは、ただそのわずかな一片を見て騒ぎ立てている。

自分のことでない他人のことに。

 

人の不幸は蜜の味…は真理。

 

いやいやそんなことはない、と否定したいけれども。