女性が知らない男の怠惰。

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CHAGEandASKAの、ASKAさんの音楽。

何年か前、季節はちょうど秋が深いところを過ぎた今頃。


知人の車に乗せてもらう機会があり、彼の運転に身を委ねながら2022年(先頃)のワールドカップがどうなるかなど、他愛のない普段通りの会話をしていた。スピーカーからは、彼のお気に入りと思われる日本のポップスが流れていて。

その、邦楽ベスト盤のようなプレイリストの中に、なんだか他のアーティストとメロディの持って行き方が違う。なんだこれ…?
と、気になったアーティストがいた。彼には「これ誰の歌?」としか聞かなかったけど。

それが、遅かりし出会いとなったASKAさんの音楽。ASKAさんのことは、数年前の事件のことはもちろん、「SAYYES」を作曲した人、という当たり前のような知識があっただけだった。
その時、スピーカーから流れていた曲は「あなたが泣くことはない」という曲。数日後、気になってネットで注文してしまった。

歌詞は難解で、どこに何を感じたらよいのかわからないと感じてしまったのだけど、その詩に乗ったメロディの切なさはどう表現したらよいのだろう。
詩にメロディが乗ったのか。メロディに詩が乗ったのか。順序はわからないが…

そこからである。
私の、ASKAさんへの探求が始まったのは。

 


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↑ この方の演奏はASKAさんのメロディの特殊性・美しさが伝わる演奏だった。

 


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↑ この曲にも面白いコード進行を、そして美しさを感じた。

 


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有名な曲。歌うようなハラミちゃんの演奏もあって、より旋律の美しさが際立つ。

 


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↑ 今の時期にはこのメロディかな。

 

 

事件のことは、聞こえてくる話のどこまでが真実で、どこまでが虚構なのか、もう当事者にしかわからない。そういうことなので私は気にならない。気にしない。

まぁ…


というよりも、聖人君子で誠実で真面目でお行儀が良いアーティストがいたとして…
そんな歌い手の創造した作品を聴きたいと思うだろうか?心を動かされるだろうか?と、自分に問いかけた時にそうはならなかった。
逆に言えば、何かを発信する人って、知り得ない想像もできない感情を通常の人間よりも深く味わっていないと到底、人の心を動かす作品は生み出せないと勝手に考えている。

この人も例に漏れず、SNSYahoo!コメントには酷いことを書かれているようだ。

私は思う。

そもそも論なのだけど…

コメントをする行為自体が、

・当事者ではない。

・当事者ほどの苦しみや苦労を経験していない。

からこそできる行為だと思うから。

 

話が逸れた…

邦楽のアルバムなんて、いつ以来に購入しただろうか。
最新作の「Wonderful world」買ってしまいましたとも。にわかに手にした自分と比べ、長年のファンの方には待望だったんだろうな。しばらくの間、売り切れで手にすることができなかった。

何回か通しで拝聴し、耳に残ってしょうがない曲がある。
アルバム最後の「I feel so good」だ。
胸がいっぱいになってしまった。こういうの何と言うんだろうか…多幸感?あまりにもチープな表現だな。パーソナルなことを歌っているのだけど、実は普遍的なものを詩にして、その詩がメロディを選んだような。慈しみと強さを内包した曲。
この曲の後に来る曲はないだろうという曲。この曲でこのアルバムは円を終えるという曲。

複雑なコード進行を複雑でないように聴かせる究極のシンプル。

自分が好きな音楽の傾向。

そういえば、ASKAさん印とも言うべき難解な、わかりそうで解らない比喩表現が、この曲には見当たらない。

最初から最後までどこを切り取ってもサビのようだな、と感じた「SAYYES」

似たものを感じた。

 

1番の歌詞。

「これからも」で助走をつけ

「ビルの上を飛ぶように」で上昇気流に乗り

「気づけばこうなっていたとか」で、バランスをとりながら浮力を得て飛行してるイメージ。

終わり間近の転調。

「もうすぐ夏が終わる頃だね」で一度地上に降りてくるけど、

「歌えない」で一気に空に戻る。

最後の

「人はみな哀しいだとか」からは、もう雲の上を進むイメージ。

 

 

Wonderful world

Wonderful world

  • アーティスト:ASKA
  • BURNISH STONE
Amazon

 

後追いで、今までの作品を追いかけるアーティストが見つかった。しかも、そのアーティストは存命で、今尚、作品を生み出している。それが嬉しい。
そして、今まで気付かなかった自分が惜しく恥ずかしくもあった。

耳と心のアンテナを、柔軟で敏感なものにしなきゃね。

最近、感動することが少なくなっていた…

渇いたかのような自分の中に

潤いが補充された。

 

※ 書き出しにあるASKAさんの音楽と"出会った"後、

自分でも、どんな内容を書いたのか忘れていたけど、ちゃんとツイートしていた。

今見ると、ハマり始め感が濃厚。この頃はまだ沼に足を浸している状態。

https://mobile.twitter.com/search?src=typed_query&q=from%3Aseitekiganbo%20%E2%80%9CASKA%E2%80%9D