今年、最新作が公開される「エイリアン」・・・その造形は暴力的な男性器そのもの。1作目は、巨大な男性器が、よだれを(精液を)垂らしながら、最後まで生き残った女性を執拗に追いかけていた。
映画ラスト・・・生き残った女性主人公が、怪物と対峙し、ゆっくりと下着から宇宙服に着替えながら睨み合うシーンは、男性へのサービスカットでもなんでもなく、男性が女性をレイプすることの暗喩だったと思います。だからこそ世界中の女性が本能的な恐怖を感じたのだと…
射精という欲望の爆発の後、性器を見つめてみる。
暴力的な爆発、ゆっくり脈うつ肉、垂れてくる残りの精液・・・
「エイリアン」を連想してしまいます。
映画冒頭、未知の宇宙船へ探索の為に入っていくクルー。
ここで、エイリアンに寄生されてしまうのですが、この宇宙船の入り口デザインが女性器でした。
入ってくる人間を、待ち構えるように静かに口を開け、湿気を孕む闇に呑み込んでしまうかのような洞窟入り口=女性器。
そして怪物は、女性器から生まれ、よだれを垂らしながら女性を追い回す。
私は、「エイリアン」を、
いつも性的視点で感じてしまいます。
今度の新作も、同じように見てしまうでしょう。
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追記
ハリウッドでセクハラに関する様々な出来事が公になってきました。
大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインの件を発端に。過去30年前に遡って、その痴態が暴かれようとしているのです(真実か否かはともかく)
女性たちが立ち上がった。
いや、立ち上がりやすい時代になったのでしょう。
巨大なペニスが女性を追いかけまわしていた「エイリアン」シリーズ。
生みの親、リドリー・スコット監督の最新作「エイリアン・コヴェナント」。
その続編が、製作されないということを、最近知らされました。
「エイリアン・コヴェナント」の興行不振が原因ということですが、
私は、ここに、女性が立ち上がれる時代の象徴的なものを感じました。