私はアロマ企画の作品が好きです。
個人的な性癖(フェチ)に特化した作品を20年以上も産み出し続けているからです。そして其々のジャンルの先駆者。
今あるマニアックなメーカーは、アロマ企画が"開拓した場所"の上で作品を製作している
ようにも感じます。
アロマの中でも、「痴女」は好きなジャンルの一つ。
好きな理由は、女性が性に能動的になった時、どんな欲求を持っているのかを知ることができ、その為の、言葉、仕草、動作を観ることが、感じることができるからです。
どんな言葉で
どんな仕草で
目の動きで
男性の精を搾り取ってゆくのかを
味わうのかを
観ることができるからです。
夢野あいだ監督の作品に出てくる痴女は、奇抜な衣装(配色や素材)を着用していて、厚化粧、という印象が強いです。
赤いルージュの唇が、ヌメヌメと蠢く様子は女性器を連想させて堪らないのですが、化粧の厚さが、日常から遠くを感じさせてしまっていることも否めません。
夢野あいだ監督の作品を追ううちに、
本田莉子さんの「スケベ淫語クラブ」という作品に出会いました。
大大興奮を経験しました。
本田莉子さんの表現力、演技力、言葉の選び方(しかも、噛まないのです)滑らかに流れるように発せられる淫語の数々、抑揚の付け方。体のしなやかな動き。これぞ女性といった視線の動かし方。
Chapter1のシチュエーションは特筆すべきだと思います。
私は、女性のエロスは、普通のきれいな女性が、こんな言葉を使い、こんな淫らな格好で挑発している・・・がポイントだと思っています。
夢野監督からはどんな指示があったのでしょう?
大まかな流れは説明されて、後は本田さんのアドリブだとか?
それくらい、自然かつ いやらしく、能動的でいて、気高いものをこの本田さんには感じました。頭がすごく良い女性なんだろうな。でなければ、こんな言葉や流れ、産み出せません。
それから、数作品、本田さんの作品を鑑賞しましたが、この作品に感じたものを超えるものに出会えていません。夢野監督と、本田莉子さんの相性がよかったのでしょうか。